つのの細道(ラスベガス)

  
 私の母は、30年間県立高校で教師をやっていましたが、
 どういうわけか、退職後はパチンコ狂になってしまいました。
 パチンコの何が彼女を夢中にさせるのかは解りません。
 3度のメシよりパチンコが好きなので、ラスベガスに連れて行ってみました。

 海外では放し飼いにされたがらない母ですが、カジノでは1人でも大丈夫なようで、
 大興奮で、スロットに興じていました。
 朝食が終わると、そのままカジノに行き、昼食を呼びに行って、
 昼食が終わるとそのままカジノに帰る、という毎日です。

 連日1日9時間労働で、その勤勉さには舌を巻きました。
 「明日はグランドキャニオンに行こうね。」と言って寝るのに、
 起きたらやっぱりカジノです。
 6日間滞在したものの、そんな毎日で、
 結局、グランドキャニオンにもどこにも行かずじまいでした。
 夫Tもひたすらカード遊びに興じていましたが、
 2人とも大儲けすることなく、ネバダ州にお金を落としただけです。
 


 
 ラスベガスに行くなら、ホテル選びが重要なポイントです。
 どのホテルもカジノとエンターテイメントショーやアトラクションを持っているので、
 他のホテルに行く必要はありません。
 有名なホテルやアトラクションには「行っとかなきゃ!」と思うから行くだけで、
 実は、自分のホテルだけで何日でも楽しめます。

 私たちが選んだのは「サーカスサーカス」という、ファミリー向けのホテルです。
 ラスベガスのカジノは未成年立ち入り禁止なので、
 子連れは高級ホテルでは遊べません。
 「サーカスサーカス」では、その名の通り、
 深夜まで延々と30分毎にサーカスをやっています。
 また、日本のえんにち的な「ライブカーニバルゲーム」のコーナーもあります。
 プールも3つあり、世界最大の屋内遊園地も併設されています。

 何をしたって、たいくつしない、おもしろおかしいラスベガスです。
 学会やロスからの社内旅行の一行も見かけました。
 東京からすると、伊豆やTDLに行くような感覚なのでしょう。
 老若男女、文句無しに楽しめる街です。

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